当サイトでワイヤーを選ぶ時の参考のために

(個人主観で)書かせて頂きます。
HOTとGNDの中間ゲージを、特殊なゲージ設定を除き、0.5mm付近と考えております。
0.3mm~0.5mm付近のゲージは人の口元から胸の辺りに響きやすく感じます。
ボーカルの得意なゲージです。
0.3mm程度のゲージの音は女性ボーカルでしたら喉から口元辺りに良く響きます。
男性ボーカルは0.4mm程度で同じ辺りに良く響きます。
音声の倍音もまた、ホールの横に方面に響く低音から、
天井に立ち上る高音域まで、さまざまです。
楽器は特に、実にさまざまです。本当に幅広いです。
忠実に全てを再生しようとすると銅棒まで必要な場合もあります。
低音再生に太いゲージは必要ないというメーカーもありますが、
その音を聴いてみると、確かにグラフ的には低音は出ているのですが、
低音の種類が違っており、全ての方がその低音を好むとも思えません。
優れたデータが良い音を出しているとも限らないことは一般的に言われているところです。
良い音の概念も個々の好みにもよります。
何がいけないと言ってしまうと、楽しみが減ることになるように感じております。
当方では、みなさまの楽しみを増やす方向で協力できましたら幸いであると考えております。
どうか、自作を存分にお楽しみ下さい。少し変えることでの音の変化は相当に楽しいです。
あるところから、やりすぎを感じる場面にも遭遇するかも知れませんが、
その時には、一度、個人的に最も優れた線材であると確信できるワイヤーを1本ずつ繋ぎ、
試聴します。十分に良さを感じながら、自分はそこから先に何を望んだのだろう、
という夢のスタートに、再度挑戦を始めるというのは如何でしょうか。

絶対にこれという決まりはないように思います。

(ヴィンテーワイヤー 複合線)
シンプルに聴くならHOTとGND1本ずつで、ある種のまとまりのある音が聴けます。
もちろん、本数を増やすと、それなりの良さも出てきます。
しかし、それだけで全ての楽器と音声を表現するのは難しいです。

近代産業により作られたオーディオケーブルにも、
ある特定の制作概念によるものですから(つまり人の作るものですから)、
完全であるとは思えません。綺麗な音を求める余り、熱情的な音からは遠退きます。

自作派の潜り込めるチャンスが、ここにあります。
そして、何か物足りない市販のケーブルよりも、
自分にとって満たされる音の構築。まさに自作という趣味たる美徳。

音調的に見ても、ハイエンドと言われている市販のケーブル(もちろん全てではないですが)、
の音を満足度で超えることは意外と簡単だと思います。

まさに、ここには、個人的大満足という大きな夢を抱くチャンスがあります。

人というものの個人的な趣味の追求は果てしないように感じます。

もちろん、あこがれの物を購入したいというのも、ひとつの夢ではありますが。

今ここでは、
自作というものを追求することから生まれる『夢』の達成についてをテーマにしております。

ここからが夢のスタートです。
複合線にすることで得られる音調の可能性はとても大きいのですが、
それに伴いリスクが生じます。個々の好みの問題がそれに輪を掛けて難しくして行きます。
それでもチャレンジしたいと思うようになるのがこの世界でもあります

参考のために、当方所持のGND向きワイヤーの音調を1本ずつ簡単に紹介しておきたいと思います。
複合線としての使用については、HOT側からの影響もありますのでご相談下さい。

GNDの一押しはロシア1.25mm(ペーパーカバー裸銅線)です。他とは出音の次元が違います。
次候補としてですが、音調がそれぞれであり、順位的には一概に言い切ることが難しいです。
Belden AWG 16(ホワイトコットン巻きエナメル線):大きな音像で本格的GND音調・個性的な出音。
ロシア 1.32mm(AWG16相当)エナメル線(未出品)レベル高いです。滑らかで豊かな音調。
ESSEX AWG17(1.15mm):ノーマルに使えるGND用エナメル線。
GE AWG 18 エナメル線:表現多彩で音色も良くバランスも優秀。滑らかな出音。
ロシア・コットン巻きエナメル線(0.92mm AWG19相当)含みのある美音。しなやかで味のある良い音です。
INCA 0.9mm(AWG19)コットン巻き裸銅線:良質な音調・裸線らしい明るさと品格があります。
ロシア 085mm ペーパーカバーエナメル線:ペーパーカバーらしい抜けがありながら別なニュアンスも持ちます。
(これはGNDでは中から細い側に使います)

当方では、このようなスタンスでお薦めしておりますが、
ケーブルのニュアンスの捉え方は千差万別です。